F-16's Page
F-16D Block-25B 83-1183

Part-11

カルフォルニア州空軍 フレズノ市にあるANG専用の空軍基地エリアを本拠地とする。第二次大戦中の第372戦闘航空群が起源であるが 戦後は第144戦闘航空群に改められた。この部隊 特にF-106A デルタダートを使用していた時代は 軍用機マニアの憧れの存在だった。何せ マーキングのセンスがピカイチなのである。F-106時代は、カルフォルニア州旗をそのまま絵柄として尾翼に書き込み、白い尾翼に赤い帯(帯には黒でCaliforniaの文字) そして金色のハイイロ熊が中央に描かれており 射撃競技会ウィリアムテルに参加しても 一番目立つ存在であったらしい。
 F-4Dに交換された後は、マーキング的にほとんど注目されない存在にまで落ちぶれたが F-16Aを受領し 本格的に部隊マークを入れた途端、過去をしのぐほど注目をされる存在に返り咲いた。尾翼に描かれた舞い降りるイーグルの画は、そのセンスからおそらくプロの作品ではないかと想像するが、それにしても素晴らしいデザインだ。現在は、F-15C/Dに機種転換して同じものをいれているが 尾翼によくなじむ絵柄である。
下の2つのイラストは、1989年秋に第144戦闘迎撃航空団(144th Fighter Intercepter Wing)にF-16Aが配備された後 新しいマーキングを入れたものを再現したもの。おそらく従来の州旗のデザインから 194th FSのインシグニアにある「戦闘的ハゲワシ」をデザインとして採用したもの。ADFタイプの配備は、迎撃航空群で3番目の配備となる。B型の複座タイプにも サーチライトはついている。
F-16C Block-25E 84-1387
F-16C Block-25C 84-1237 144th FWで10年以上使用さた機体で 後にアリゾナ州空軍に移管された。
F-16A ADF Block15D 81-0689 この機体最終的には、パキスタン空軍へ売却されたようだ。
下写真は、1995年C/D型に交換された後の写真であるが、シリアルの文字タイプと 州名の文字タイプに変化がつけられた。
F-16C Block-25E 84-1385
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F-4Dの後継機として最初に受領したのは、F-16A ブロック15のADF型であった。迎撃専用機として 中距離誘ミサイル スパローの運用など当時のA型をはるかに凌ぐ改造がされていた機体で F-106を使っていた迎撃戦闘機部隊に優先的に配備されたのである。スパローは、大きすぎて翼端には付けられず パイロンに吊り下げる形である。C/D型が AMRAAMを使用できるようになって スパローを使い続ける意義がなくなり しばらくは併用していたが F-16A ADFそのものが 老朽化のため交換されるようになった。
以下の欄に F-16C Block-25を受領してから後の司令官指定機を並べて見よう。2005年頃に確認されたF-16C 86-1144は、コックピット後方にカルフォルニアの地図が書かれており インテークの144th FWのインシグニアもフルカラーである。
↑ F-16C Block-32受領後のBoss Bird。有名な白黒反転デザインで シックな印象を与える。スペシャルマーキングの中でも評価の高いものだ。
F-16CBlock-25E 84-1316 この機体NATO同盟国となったポーランドに2017年売却された。